STEMとは
まだ一般的ではないかもしれませんが、「STEM(ステム)」という言葉が今後の社会で重要なキーワードになります。
STEMとは2000年代に米国で始まった教育モデルで、以下の4つの分野の頭文字をとってSTEM(ステム)と呼ばれており、特に教育分野でSTEM教育として最近注目を浴びています。
(参考)「STEM教育」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2005年8月21日 (日) 21:19 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org
- Science(科学)
- Technology(技術)
- Engineering(工学)
- Mathematics(数学)
また、STEMにはいくつかのバリエーションがあり、特にSTEMにArt(芸術)分野を加えたSTEAMとして取り上げられることも多くなっています。
STEMの必要性
前項のようにSTEMは理系の分野に関するものをまとめたもので、科学や技術の発展のために必要な重要な考え方です。学校や大学での教育・研究の他に、企業や研究機関など多くの場面で必要なものです。
そのために日本でも注目されており、2020年度から小学校でプログラミング教育、GIGAスクール構想が始まっています。
また、2002年度からはスーパーサイエンスハイスクールにも取り組まれています。
https://scienceportal.jst.go.jp/explore/reports/20200731_01/index.html
このレポートではSTEAMのそれぞれの分野について、
「Science」:科学、理科、理科教育
「Technology」:技術、工学、技
「Engineering」:科学技術、工学、エンジン、デザイン+技術、開発
「Mathematics」:数学、算数
「Art」:芸術、創造、デザイン、リベラルアーツ
と意見が出されたとの記述があります。
STEM(STEAM)の各分野は大まかに言うとこのような分類になりますが、分野の間に明確な境界があるわけではなく、独立しているものではありません。お互いに関連・連携しているものですので、バラバラに学ぶのではなく、様々な体験の中で総合的に身に着けていくことが必要です。
さらに、STEMは理系的な要素ではありますが、理系の人だけが学ぶものではありません。
科学や技術のことを学ぶために国語・英語・経済などの知識が必要なように、社会・経済・医療・介護などの社会全体のことを知るためにもSTEMは必要な教養です。
もちろん、すべての人がSTEMのことを詳しく知っている専門家になる必要はありませんが、教養(リベラルアーツ)としてのSTEMの考え方を知っておくと社会の中のいろんなことが分かってきます。
fj.miscで取り組むSTEM
fj.miscの事業では、教育としてではなく体験してもらうことを目的として、STEMに取り組みます。
予め用意されている答を覚えるのではなく、与えられた問題を解くのではなく、自分で体験して考えること、自分で課題を探し出して解決すること、そのための仕組みを創造すること等を目的として以下のことを主に行います。
- STEM体験講座
- プログラミング
micro:bit、Arduino、RaspberryPiなどを使ったプログラミング体験を行います。 - 電子工作
電子回路の工作、キットを使った製作を行います。
簡単なものは組み立てだけでできるものもありあすが、中にははんだ付けを行うものもあります。
- ロボット
キットを使ったロボット製作の体験を行い、出来上がったロボットを使って制御の体験を行います。 - ドローン
トイドローンや小型ドローンを使って、ドローン体験を行います。
- プログラミング
- 関連する機材の販売
必要な機材の販売も行います。
fj.miscでは教育としてではなく、STEMの多面的な分野を総合的に知っていただくためにSTEMを体験として提供します。決して受験勉強ではありません。(役に立つかもしれませんが)
それぞれの内容について、専門家になることを目的とはしません。例えば、プログラミングについては特定の言語のプログラマーになるのではなく、プログラムによってコンピュータやロボットが動くことを理解するように、ドローンについてはドローンパイロットになることを目的とするのではなく、ドローンの構造や飛ぶ仕組み、操縦方法、安全の確保、法律の規制等を学ぶことを目的とします。
もちろん、それぞれの分野・技術について更に詳しく知りたい方は次のステップに進めるようサポートしていきます。
具体的な取り組みやイベントは、本WebサイトやFacebookのページでご案内していきます。