fj.miscとは

fj.miscは「エフジェイ ミスク」と読みます。
fj.miscとは、free junction. miscellaneous を短縮して表しているものです。
それぞれの単語はこんな意味を持っています。この中でmiscellaneous が馴染みがないものかもしれません。

  • free: 自由な、ゆるやかな
  • junction: 交差点、乗り換え、交流、人と人との繋がり
  • miscellaneous: 雑多なもの。これまでの基準で分類できないこと、他でできないこと等を表しています。
    コンピュータやプログラミング言語等では「misc」と省略されることが多く、コンピュータの中を探してみるとフォルダやファイルの名前に使われていることに気づくかもしれません。

fj.miscでは、人と人とがゆるやかにつながること、異なる技術や文化が交わって新しいものを生み出すこと、新たなことに取り組むことを目的としています。

新しいプロジェクトを興すためには、同じ背景の人だけではなく、異なる能力・知見を持つ複数の人が集まって、共通の目的を持つチームを作ることが必要になります。
fj.miscはそのような新たなことに取り組むためのメンバーになること、あるいは自身がハブになること、そして、次の世代の人材を育てることを目的としています。

参考:「2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義」(星海社新書) から一部引用

そうじゃなくて、今は「どうすれば日本に『小さなリーダー』たちが育っていくのか?」を考えていくべきです。
今の日本って、地縁とか血縁、会社の社縁とかでつながった古い対応のタイプの組織が徐々に瓦解して、新しい組織やつながり、新たなルールを自分たちの手でつくっていく社会に変化していく、ちょうど入り口の段階にあるのだと思っています。
今はまだ小さいけれど、志と静かな熱を持った「新しいつながり」「新しい組織」が、若い人を中心にゲリラ的に次々と生まれていますよね。ベンチャーやNPOもそうだし、私塾や社内の新規事業、業界横断型のプロジェクトなんかもあります。
そういった「群雄」の中でリーダーシップを発揮している小さなリーダーにこそ、注目すべきなんです。

「2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義」(星海社新書)

ところで、もう一つのfj.misc

ご存じの方も多いと思いますが、「fj.misc」には別の意味があります。
インターネットの前身であるJUNETの時代から運用されていたネットニュースという仕組みがあります(ありました)。
現在のWeb上のニュースサイトとは別のもので、インターネットの黎明期、「インターネット」と呼ばれる前から運用されていた情報交換システムです。
現在の掲示板システムに近いもので、サーバコンピュータ同士をuucpで結んでメッセージを交換し、話題ごとに多くのニュースグループが作られ、階層化されたカテゴリに分けられていました。
例えば、コンピュータ言語のC言語に関するものは fj.comp.lang.c とグループがありました。
そのカテゴリで区分けされている中に、「fj.misc」というグループがありました。その意味も含んでいます。
詳しくは検索してみてくださいね。:-)